雨霞 あめがすみ

過去に書き溜めたものを小説にするでもなくストーリーを纏めるでもなく公開します。

2021-02-26から1日間の記事一覧

水色の日傘 19

橋田は腰を曲げて、膝に手をついたまま何事か考えているのかしばらく動かない。 萩野も構えたままじっと動かない。 徳田が焦れた。タイム! 「長いやんけ」言いつつ徳田は私を睨んだ。 私は橋田に向かって叫んだ。「早く投げるように」 「焦らせてもあかんで…