雨霞 あめがすみ

過去に書き溜めたものを小説にするでもなくストーリーを纏めるでもなく公開します。

虹と灰色の記憶--記憶の果てへ--8

アパートの道路向かいに割と大きな公園があった。名前など当時から知らない。気にしたこともなかった。子供の世界は面白いもので決して正式な名前で呼ばない。丸公園とか三角公園とか勝手な名前を付けていた。だがこの公園はアパートの目の前にあるのでただの公園としか呼ばなかった。

公園の位置というのは基本的に変わらない。大きな公園であればなおさらだろう。街割りは単純で、記憶をすり合わせる程のこともなく、別に探すほどのこともない。場所はここに間違いない。大阪市城東区古市の外れ。東隣は鶴見区になるそうだが、周辺はとにかく埃っぽい空き地と巨大なゴミの山とその向こうのレンコン畑ばかりが記憶に残っている。

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虹と灰色の記憶--記憶の果てへ--7

わざわざホテル泊まりにしたのは、無論その方が気楽だったからだ。あの叔母たち、特に下の叔母と一緒じゃたまったものじゃない。対面が済めば別に大阪でするべきことはないがせっかくの大阪だ。良い思い出はあまりないが、それでも幼い日々を過ごした街はそれなりに懐かしさもある。仕事に関して特に急ぎが入っている様子もないようなので、昔をのんびり歩いてみるかと思った。

京阪電車はその本来を京阪電気鉄道といい、俊一が子供だった頃は天満橋が大阪側の起点で、そこから京都を結ぶ短い路線だった。京都側は詳しく知らぬが大阪側は早くに淀屋橋まで延長されて、京橋と天満橋の間には片町という駅があり、付近には別に国鉄の片町駅があって片町線という路線の起点だった。片町線はその後学研都市線と呼ばれているようだ。京橋で大阪環状線と接続されており、いつ作られたのかわからぬような古い車両でのんびりと田舎の風景のなかを走っていた。

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虹と灰色の記憶--記憶の果てへ--6

「まあまあ、来たばっかりでお茶も飲まんのに、あんたもそう言うてやりなて。俊一さんも全部の苦労背負い込んだみたいなもんや。事業言うても俊一さんが始めたわけでもないし、世の中はしょうがないことがあるからね。俊一さんもとうとう世帯も持たんまま幾つになったん。え、もうそろそろ六十? へえもうそうなるんかいな。今度は自分の老後も心配せなあかんしね、仕事はいつまでできるのか知らんけど、これからも大変やね」

上の叔母が穏やかな口調で下の叔母を制した。下の叔母は難しい顔をしたまま黙っていた。

そろそろと言うより既に老後に達している。今後の収入は俊一の稼ぎしかない。自分一人ならどう転んでもたいしたことはない。しかしこの二人の叔母には借りがある。それを本来は先に返すはずだったのに後回しにさせてもらった。自分にだってそれなりの貯えが要る。ゼロで生きるというわけにはいかない。叔母たちへの返済もまだかなり残っている。甘えさせてもらったというしかないのだった。これからはその返済を少しずつでも続けながら生きる。今までだって稼いだお金が自分のことに使えたことはほとんどない。年金は繰り上げて受け取ることにしているが、それを全て返済に回すか。こうやって話している間も、頭の中はグルグルとしている。自分はいつになったら完全に開放されるのか。しかし現実はそれさえ言えない。何しろ二人の叔母も上は80、下は77なのだった。

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虹と灰色の記憶--記憶の果てへ--5

年齢的に手術は難しい。医者から説明を受けて俊一も覚悟を決めた。来るものはいきなり来る。ほんの一週間二週間前には考えもしないことだった。二か月ほどは痛み止めを使って自宅で過ごし、しかしその効果も遂になくなって救急車で運んだ。

意外にも母は長く持ちこたえ、入院三か月にもなろうとしたときに何度も病院から電話が入るようになった。その都度かけつけるが、その日は持ちこたえを何度も繰り返した。そしてついにその日がきた。三月の雪の降る朝だった。

まだ意識がはっきりしていた時、母は俊一の顔を見て泣いた。顔が皺くちゃになっていた。その後はずっと寝ているばかりになった。そしてその朝を迎えた。

 

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虹と灰色の記憶--記憶の果てへ--4

なるべく早く借金を返す。家族の当面の目標はそれしかなかった。父母は年金があるし兄も間に合うところでバイトをすることになった。俊一は普段の仕事をしていれば一応の収入があるので全部を合算すればそれなりの額にはなる。なるべく倹しくを心がけ、生活費家賃などを差っ引いたその全てを返済に回し、そろそろなんとか立て直せそうという頃に父が亡くなった。元々脳梗塞だったのに、それでも意地を張って事業を続けていた。普通に考えれば事業継続など端から無理だったのだ。

母は遺族年金を受け取ることになったが一家の収入は減ることになった。やむを得ない格好だがアパートを二つ借りているので家賃の合計が足を引っ張るのだった。これじゃ住宅ローンを越えているようなものだと思ったが、他に方法もないのだった。

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早速現れました!

昨日の書いたばかりなのにいきなり現れました。よくご訪問頂いているブログ主様がスターを付けて下さっていますが、その真下に黒いダイヤログ次へと出ています。これの色違いがあったりで文言が--前へ--だったり、私が突いたのはもうちょっと違うのですが、いずれにしてもブログのページ移動と勘違いさせる仕組みです。読者の勘違いを誘っているだけで悪質です。

他にしょっちゅう出るのがもっと大きなダイヤログで--ビデオを見る--とかいう奴です。あれなんかは顔つきがいかにもなので間違っても突きませんがこっちはうっかりするのです。これを管理しないのはプラットホームとしてどうでしょうか。

しかしはてなだけのことではありません。他のプラットホームでもあろうことかランキングサイトでも怪しいのが普通に出ます。先ほどのビデオを見るもそうですが、広告が出ないようにする--とかの文言のダイヤログウインドウもあります。

これなんかは怪しいとの判断が付くのでまさか突かないのですが、上の何気ないダイヤログは質が悪いです。

今のところはまだはてなから離れることはないですが、ちょっと残念ですね。無料ブログだから広告は仕方ないですが悪質なものはチェックしていただきたいものです。

 

突然ですがご注意ください!

いきなりですが、少し気になりましたのでご注意を即しておきたいと思いました。と言うのも私のこのブログもそうなのですが、小説のブログは文字が長く並ぶので適当なところで区切って--続きを読む--にしています。上の画像で黒いダイヤログボックスが見えます。

なんでもないように見えますが、最近これの偽のダイヤログボックスが現れることに気づきました。大きさも色も違うのですが、そう書かれてあると、あろうことか私が自分の記事の続きを確かめたいと思ってうっかりクリックしてしまいました。すると飛ばされたのは詐欺ページでブラウザーが途端にセキュリティー警告を出していました。

瞬間に閉じたのでどこかへ誘導しようとしたものだとは思いますが、しかしそこへ飛ばされるだけで危ない可能性がないとも言えません。一般的にはクリックしただけでは大丈夫とされているようですが不安がゼロにはなりません。私は一応フルスキャンとオフラインスキャンの双方をしましたが、質の悪い広告が貼り付くものだと首を傾げます。

無料のブログは広告で成り立っているのでどんな引っかけ広告でも関係ないそうです。はてなともあろうものに質の悪い、というより危ない広告が貼り付くのはまことに情けないことですが、これはしょうがないかもしれません。無料ブログも飽くまで商売の上で成り立っているものです。

従って続きを読む場合はダイヤログではなくて上の記事そのもののタイトルをクリックするようにしていただきたいと思います。ゴシックになった部分です。ランキングから入る場合もブログのタイトルではなくて記事のタイトルから入れば-続きを読む--は現れません。あまりないこととはいえ私自身が引っかかるのですからないとは言えません。

これに関して、私は以前からこのようなことを嫌っていますので、もしかしたら途中でブログのプラットホームを変更するかもしれません。例えばGoogleのbloggerでは広告は一切でません。しかしそれ以前に、閲覧の皆さまは、どんなブログのどんな広告であっても広告はむやみにクリックしないことをお勧めしたいと思います。収益目的で広告を貼り付けている人には申し訳ないですが、そもそもネット上の広告はもう危険がいっぱいです。PCでは用心してもスマホではやたらめったら広告だらけです。バッテンを押しても閉じないのがあります。危ない危ない。

この記事はやや長文ですが、念のため続きを読むをなしにしました。

ご注意ください。